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2009年09月

外貨預金には慎重な検討が必要

現実的な問題として外貨預金を考えた時に検討すべき点としては、

・どこの銀行で
・どんなタイプの外貨預金
・どこの国の通貨で預金するのか

等ということになるでしょうか。
外貨預金といっても、外国の銀行に預金するわけではありません。
日本の銀行に外貨を利用して預金をするのが外貨預金です。
外貨預金を取り扱っている銀行は、大手のメガバンクや都市銀行などで、具体的には三菱東京UFJj銀行や、みずほ銀行などです。
各銀行によって金利や手数料が少しずつ違っていますので、インターネットのサイトなどで比較してみることで、各銀行の特色がよく分かります。
どこの銀行に預けるかは、普通預金なのか定期預金なのか、何年のスパンで預ける予定なのかによって選択銀行が変わってきますので、よく考えなければなりません。
次に比較したいのは、どこの国の通貨で外貨預金をするのかという問題です。
まずポイントになるのは、

・全世界の基軸の通貨のアメリカドル
・ヨーロッパの通貨であるユーロ

そして元になるわが国の円の3つの通貨です。
他にドル圏として

・カナダ
・オーストラリア
・ニュージーランド

などのドルもあります。
基本はアメリカドルとユーロとの比較になるのですが、金融情勢などをよく把握して、リスクの高そうな通貨は避けるようにした方がよいでしょう。
ただし、最近のリーマンショックのような、予測不可能なトラブルにも対応できるようにどちらかを主力にして、多少の分散投資をしておいた方が安全かもしれません。

外貨預金をするなら定期預金

外貨預金は日本国内での預金に比較すると金利が高いことが特徴で、大きな魅力にもなっています。
そうした外貨預金の中でも、特に金利が高いのが定期預金ということになります。
外貨による定期預金とは、預金をする際に、あらかじめ満期の期日を設定して決めておく預金で、今の日本の金融事情では、明らかに外貨預金の方が高金利が期待できると言ってよいと思います。
もちろん、外貨による定期預金にはリスクも伴います。
外貨で定期預金を行う場合、為替の変動が最大のリスクとなります。
外貨で定期預金をした場合、為替相場の変動で満期時に受け取ることのできる金額が大きく変わり、為替相場の動き方によっては最悪のケースとして、受取額が大きく減額してしまうこともあります。
これは為替差損と呼ばれています。
また相場の動向やその時点でのレートに関係なく、円からドル、ドルから円へと交換する際に、1ドルにつき約2円の為替手数料が必要になります。
外貨で定期預金をする場合には、このことも頭に入れておかなければなりません。
さらに、日本円の定期預金と違って、原則として外貨定期預金は途中で解約をすることができませんし、金融機関に何かがあっても、預金保険の対象外となってしまいます。
つまり、預けた金額が補償されることはありません。
このようなリスクはありますが、為替の変動にうまくマッチすれば、前述した為替差益によって円預金では考えられないほどの利益を得ることができます。
もしも為替差益があまり期待できないような状況でも、減額がなければ預けているだけで高い金利によって、満期の際には増額した金額を受け取ることができ可能性があるのです。

外貨預金とその魅力

外貨預金は、何といってもその高い金利が魅力でしょう。
日本で低金利が定着してから、もう随分と経ちますが、現在の状況を見ても金利が上昇することは全く期待できませんよね。
普通預金の場合、低い金利に加えて、時間外取引や他の銀行との取引、休日取引などの手数料を考えると、銀行に預けるのも自宅に隠し持っておく、俗に言う「タンス預金」もあまり変わらないのでは、と考えてしまいます。
そこで、アメリカ、オーストラリア、さらにはユーロ等に目を向けてみると、これらの国々で、外貨預金という形で預金をした場合、金利のみに絞って考えますと、日本での金利の10倍から20倍くらいの金利が設定されているわけです。
ただし、アメリカの場合取引する際に1ドルにつき、往復日本円で2円の手数料が徴収されますから、外貨預金の場合は、1年程の短期の預け入れにしてしまうと、大幅な円安になった場合以外は、元金割れしてしまう可能性もあるのです。
しかし一方で、2年以上、5年あるいは10年などの長期の預け入れができる資金があれば、金利で増える金額だけでも結構な数字になります。
ただし、金利は国によって違いますし、毎日変動していますし、当然為替との兼ね合いもあり、先日のアメリカのリーマンショックのような、予期せぬ出来事で大きく変動することも考えられます。
また銀行によって取り扱われる内容も違っています。
外貨預金の高金利という魅力に少しでも興味があったなら、銀行でじっくりと説明を受けて、自分に合った外貨預金を探すことが大切です。

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